Re:0から始める1口生活

興味本位ではじめた1口馬主。一度やめる寸前まできたが再チャレンジ!

一口馬主のお金のこと ~口数編~

 

 こんちわ

 前日の夜に明日はイケる!!!と部下に「明日は木曜日だし、ランチは次郎系いくか!」ってLINE(毎日部下とランチいってます)したことを今とても後悔しているタツキです。(書いてるのはAM11:00)想像しただけでもしんどい。

 

 ちょっと前に自分の予算感を話題にした時に、次は年間回収10万円にするには~なんて言って締めくくりましたが、今回はその続き・・・ではなくて、回収目標のために最適な口数っていくつなん?みたいな話。

 

 多分、ほとんどの人は一口馬主で毎年プラス収支で終われるとは思ってないと思います。もしかしたら、そーいう素晴らしい人もいると思いますが、ほとんどの場合は僕と同じ「搾取される側」だと思います。ただ、我々「搾取される側」にも多少のプライドもあるわけで「マイナスはしょうがないけど、ある程度は回収したい」とは思ってるんじゃないでしょうか。じゃあその「ある程度」ってのは何を指すの?ってのが今回の話題の導入なわけですね。

 

 大雑把にくくっていけば以下の3通りかなと思います。

①馬代は回収したい

→初期投資となる出資費用はなんとか回収したい。けど別途毎月かかる会費と維持費は諦めるというオーソドックスなスタイル

 

②エサ代は回収したい

→初期費用となる馬の出資金と会費は諦めるけど、自分が食べてる餌代くらいは自分でなんとかしなさいって感じの、実家暮らし社会人のお母さんスタイル。

 

③会費は回収したい

→馬代や餌代といった馬にかかる費用は払うけど、会費は払いたくないという、自分の孫には何でも買い与えるけど、その親にはやたらと厳しい田舎のおじいちゃんスタイル。

 

 僕個人としては1年間の予算感に重点を置きたいので、目標は12ヵ月で計算のしやすい2+3といった感じ。正直③に関してはクラブの運営費だと思ってるから、クラブに不満が無ければ回収できなくても良いかなって感じ。

 

 話の裾野が広がってきた気がするので一回最初に立ち返ります。今回は自分の回収目標に最適な口数っていくつ?って話です。①の馬代と②の餌代に関しては等分なので口数による変動はありません。しかし、実際選んだ馬が全頭頑張って走ってくれるわけじゃないのです。4頭の費用を1頭がまかうなうなんてこともあります。ただ、この辺は馬代いくらくらいの子に出資するかっていう話も出てきて、また裾野が広がるので今回は②+③についてだけ話したいと思います。

 

 ようやく本題に入っていきますが維持費と会費というのは馬代と違って毎月かかってきますので、似通って考える人も多く「維持会費」という形で呼ぶ方も多いのじゃないでしょうか?しかし、この二つの本質は全く別物でしょう。

 というのも維持費は口数に応じて膨らみますが、会費は定数だということです。

 計算を簡単にするために②維持費は60万円を口数で割り、③会費は3000円とし、④分配金は100万円を口数で分配するとし、⑤余剰金を算出していきます。

 

1/100

→④10,000-(②6,000+③3,000)=⑤1,000

 

1/200

→④5,000-(②3,000+③3,000)=⑤-1,000

 

1/400

→④2,500-(②1,500+③3,000)=⑤-2,000

 

1/500

→④2,000-(②1,200+③3,000)=⑤-2,200

 

1/1000

→④1,000-(②600+③3,000)=⑤-2600

 

1/2000

→④500-(②300+③3,000)=⑤-2800

 

 さて、ここまで見てもらうとわかると思いますが、結論、分配金が100万だと1/100じゃないと儲からないということです。しかも、この分配金100万っていうのは未勝利戦で3着をとって初めて超えられる壁です。毎月未勝利戦で3着取れたら、もう勝ち上がるでしょって感じですよね笑

 

 極端な話ですが未勝利戦で3着に毎回走れる馬を1/100で持ってないとほぼ確実に赤字になるということです。しかもこれ、毎月1回走る馬なんていませんから(いるかもしれんけど)1頭で年6回走ると考えた場合、未勝利戦で毎回3着に来るような有望な馬を1/100で最低2頭持ってないと毎月の維持会費でさへ赤字になるということですね。

 

 さて、個人的にはもう一つ注目していただきたいのがマイナスの増え方です。1/400あたりから急激にマイナス分の増加値が減ります。1/400と1/2000で比べるとわかりやすくて、費用の部分は1200円差異があるのに分配後のマイナス面では800円しか変わりません。400円どこ行った。口数的には5倍の差があっても実際の分配後の収支で考えるとその差は1.4倍にしかならないということです。

 

 じゃあ馬がすごい頑張ってくれて④分配金を1,000万持って返ってきたとするとどうなるのか。

 

1/100

→④100,000-(②6,000+③3,000)=91,000

 

1/200

→④50,000-(②3,000+③3,000)=44,000

 

1/400

→④25,000-(②1,500+③3,000)=20,500

 

1/500

→④20,000-(②1,200+③3,000)=15,800

 

1/1000

→④10,000-(②600+③3,000)=6,400

 

1/2000

→④5,000-(②300+③3,000)=1,700

 

 ちなみに1000万の配当は2勝クラス特別戦で優勝レベル。だいぶ出世してる笑 

 

 1000万の場合でも100万の場合でもやはり美味しいのは圧倒的に1/100ですね、多少赤のリスクは付きまとうけど無難なのは1/200でしょうか。1/400あたりから配当とリスクのバランスが崩れていく印象です。1/100で約10ヵ月分、1/200で約7ヵ月分、1/400で約4ヵ月分、1/2000にいたっては翌月分も賄えないような状態。。。

 

 ここで、「よーし!じゃあ来期はみんな1/100にするぞ!」じゃまずいのが厄介なところ。あくまでこれは1年間のうちの1ヵ月のはなしで、しかもレースにでてくれるっていう前提条件付き。

 まれに3歳新馬戦からデビューとなる子もいるわけで、そうなった場合は去年の1年分もあわせて負債として乗っかってくるわけです。1/100や1/200はそうなったときの負債が1/2000よりはるかに大きくなります。

 

 2歳時からコンスタントに走ってくれる子であれば1/100は非常に魅力的だが、頓挫があったり、調教の進みが悪くてデビューが遅れそうな子であれば1/100はデビューまでに重ねる負債が大きくなる。

 

 つまり、口数の話をする時には「リスクをどうするか」ということに重点をおくべきなのだと思う。

 コンスタントに走ってもマイナスにならないように所有口数を増やすか、全然レースに出れなかった時のことも踏まえて小口におさえるか。多分他にも取れる選択肢はあるだろう。

 

 例えば、仮に1頭が年間で走るのが3レースとして、平均100万の分配金があったとした場合

1/100で4頭持っていれば年間の分配金が

 10,000×3×4=120,000

理論上12ヵ月分を賄える。

 (②6,000+③3,000)×12=108,000 

1/200で5頭持てば

  5,000×3×5=75,000

これも理論上12ヵ月分賄える。

 (②3,000+③3,000)×12=72,000 

1/400で8頭持てば

 2,500×3×8=60,000

これも理論上12ヵ月分賄える。

 

 以下省略しますが、8頭で全員3レースとなると全24レースで毎回100万を持ち帰らないといけないわけで、それは正直現実味がないですね。

 個人的には1/200で5頭所持くらいが一番良い塩梅のように感じます。かくいう僕は現在1/200,1/250,1/400,2/500というハチャメチャな所有の仕方してますので、残りの予算で1/200と1/400を1頭づつを増やせば大体1/200が5頭くらいになりそう。

 ただ自分もそうだけど今は複数クラブに入ってる人が多いと思うから厳密な計算はまた変わってきそう。2クラブで会費が6000円だった場合1/200を7頭でだいたいトントンになりそうだね。

 

 今回はわかりやすくするために色々と仮定として数字を当て込んでいったので、実際どうかは自分の選んだ出資馬の進捗みたりしながら計算してもらえると面白いと思う。

 

 自分は2024年かかってくる維持会費が約17万。本当にこれを回収できるのだろうか・・・不安だ笑

 ただ、2022産駒は個人的には重賞級だと信じている子が3頭いるんので、なんとか爆あたりを期待したい。